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米国式根管治療とは?


日本の保険診療でおこなわれている根管治療法と比べ一回の治療時間が長く、使用する器具や方法、コンセプトが全く異なります。一回の治療時間は60~80分が目安です。

米国式根管治療のメリット
・一回の治療時間を長くお取りできます(60〜80分)
・マイクロスコープ(歯科用顕微鏡 )を使うため感染源(虫歯や神経の残骸など)の見落としがなく、再発がおきにくい 
・マイクロスコープで拡大しながら治療するため、必要最低限の汚染だけを取り除くことが可能、つまり、歯を削る量が少ない
・コストを気にすることがないため器具の完全滅菌やディスポーザブルが可能で、無菌的な治療が可能
・湾曲した根管など、難しい症例も治療可能
・治療の成功率が高い



米国式根管治療のデメリット
・治療費が高い(メリットにあげたことを可能にするためにはコストがかかります。)


根の治療が難しい理由
神経抜いたはずなのに、何となく違和感がある、疲れると重い感じがする、噛むといたいなど、思い当たることはありませんか?
そして、そのような症状のために何度も根の治療を繰り返されている方もいらっしゃると思います。
治しているのに、なんでまた再発するのだろう?痛くなるのだろう?と疑問には思いませんか?


1. 根の中は細くて暗いため、肉眼では見えない→つまり、感染している部分と健康な歯の部分が肉眼で見えない
2. レントゲン写真をたよりにイメージをしながら手探りで治療をすることになり、神経の残骸を取り残したり、細菌に感染した部分を取り残すことが多い
3. 歯の根は人によってそれぞれ形が違い、ほとんどが、うねっていたり、湾曲している(中には側枝-そくし-という、メインの道の他に横道がある場合があり、その場合、器具での感染除去はほぼ不可能になります)


神経をとる段階では、根の中は無菌状態でここでの治療が成功すれば、新たな虫歯や唾液からの細菌感染がないかぎり一生問題はおこりません。 しかしながら、上に述べた理由により、神経をとる処置が成功せず、 その結果、根尖病巣という根の病気ができてしまうことが多いのです。 治療をしている一時的には細菌が減るのですが、完全に感染をとりきることが不可能なため、 また数年後に再発してしまうのです。 再治療をくりかえすうちに、どんどん歯が削られ、薄くなり、最後にはひびが入ってしまったり、 割れてしまい抜歯になるというパターンも少なくありません。



根管治療のコンセプト


根管の中を無菌状態に近づけることです。
根の病気は根管が細菌に感染することで起こります(いわゆる感染根管になること)。感染は抜髄のときの神経の取り残しだったり、治療時に汚染した器具を使用していたり、歯冠部(歯の頭の部分)に虫歯の取り残しがありその虫歯の細菌から感染したり、銀歯の隙間からの唾液や、新たな二次虫歯だったりと、いろいろです。
根管治療でなるべく根管内を無菌状態に近い状態にし、その後隙間なく根管を密封すること(根管充填)。それが根管治療のコンセプトであり最大の目的です。


日本の根管治療は世界では最低水準?
日本の根管治療の治療費は欧米諸国や近隣のアジア諸国と比べても、圧倒的に安いために理想的な器具の使用や、時間をかけた治療が不可能です。
保険治療での根管治療は1回の治療費に換算すると、¥500〜600くらいです。時間をかけてしっかり治療しようとすればするほど赤字に陥ってしまう。とても矛盾したシステムになっています。



根管治療で使用する器具、方法をご紹介します


根管治療で使用する器具は患者様ごとにディスポーザブル、又はオートクレーブでの個別包装の完全滅菌をおこなっております。


マイクロスコープ/歯科用顕微鏡

アメリカの根管治療専門医はマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)の使用が法律で義務づけられています。拡大し、ライトで明るくなるため汚染の取り残しがありません。顕微鏡を使わない根管治療は暗くて細い根管を手探りで綺麗にしているイメージです。根管治療でマイクロスコープ(歯科用顕微鏡)を使用すると、もう手放せません!



隔壁(かくへき)

根管治療の成功を左右する第一の重要なステップです。根管の治療に入る前に、虫歯を虫歯検知液で染出しながらすべて除去して行きます。そうして歯冠部(歯の頭の部分、根管は歯根部といいます)の虫歯による感染を除去したら、虫歯で無くなった歯の部分に、接着性のコンポジットレジンをしっかり接着させ、 歯の周りが全周壁になるようにします。そうすることで 隙間から唾液が入らないようにします(唾液を排除しないと、唾液経由で細菌が根管内に入ってしまい、この後の治療ステップが台無しになってしまいます)。いくらラバーダムをおこなっていても、隔壁をしていなければ意味がなくなってしまいます。



ラバーダム防湿
根管治療の成功を左右する第二の重要なステップです。マイクロスコープと同様、米国の根管治療では必須です。逆にラバーダムをおこなわないで歯科医師が医療事故を起こした場合に、100%歯科医サイドが訴訟で負けてしまうそうです。根管治療を行なうにあたりそれくらい重要なものなのです。米国の専門医はラバーダムがかけられないくらい虫歯でぼろぼろの歯は根管治療を行なわないそうです。なぜならラバーダムができなければ唾液からの感染を防げないので、治療する意味がなくなってしまうからです。 ラバーダム防湿とは根管治療をおこなうにあたりそれくらい重要なものなのです。


隔壁をおこない全周に壁ができたら、次に重要な第二のステップのラバーダム防湿です。ラバーダムをしても隙間はできるので、さらにそこを埋める専用のペーストを注入します。これで完全に唾液を排除し、唾液中の細菌からの感染を防ぎます。苦い薬液や器具がお口の中に入らないようにするので、安全面からも必須です。



超弾性のNi-Tiファイル

弾性があるので湾曲した根管にもアプローチできます。難症例の根管治療にも対応可能です


各種超音波チップ

細い根管内の汚れ、虫歯、神経の残骸などを削りすぎずに超音波の振動を加えながらこそぎおとします。削るための器具を使用すると、削りすぎて歯が薄くなり割れやすくなってしまうので超音波チップでの感染除去(根のなかのおそうじ)が最も歯にやさしい方法です。
超音波チップとともに使用する薬液はバクテリアを殺菌する能力が高いものを使用します。尖端に細い針がついたものを使用しますので、細い根の先まで到達します。


根管充填は二重の充填で密封

アメリカで主流の垂直加圧充填法です。2種類の器具を使い、200℃に熱して圧をかけます。
温度によってバクテリアも死滅し、また密封度が高く隙間ができづらいため、お口の中からの細菌が侵入しにくくなります。根管充填での最終ゴールはバクテリアがなくなり、しっかりと密封することでその後の漏洩がなくなることなのです。
再発を防止するための重要なステップになります。


感染根管治療で除去した汚染した根管充填剤




こんなに汚染していました



感染、汚染が進みすぎると、歯が腐ったように木のように軟らかくなり割れてしまうことも。
抜歯すると中がこんなに汚れてました!!こうなる前に治療をして中の感染、汚染を取り除きましょう!



根管治療治療例


銀歯の中で神経が死んでしまい腐敗しているため、感染根管になり根尖病巣(黒い陰)ができています。 根管治療で汚染、感染をきれいに取り除き、根管充填で密封しました。病巣(黒い陰)が小さくなっているのがわかります。


治療費用


根管治療にかかるお時間は60〜80分/1回が目安です。
治療にかかる回数はそれぞれの歯の状態によって変わってきます。
早い場合は1〜2回、平均的には2~4回、複雑な場合ではそれ以上の回数がかかる場合もございます。
料金には技術料、材料費、お薬、レントゲン代  などが全て含まれており、来院ごとに再診料などのお支払いは一切ございません。

抜髄前歯  ¥70,000-
小臼歯 ¥90,000-
大臼歯 ¥110,000-
再治療(感染根管治療)前歯  ¥80,000-
小臼歯 ¥100,000-
大臼歯 ¥120,000-
※上記の金額に消費税5%が加算されます。